伊砂利彦 志村ふくみ 二人展
会場: 福島県立美術館 企画展示室
|
|||||||||||||||||
ともに1924 (大正13)年生まれの伊砂利彦と志村ふくみは、日本染織界をリードし、確かな表現技術で常に革新的な作風を展開してきました。 伊砂利彦は、長い伝統と多様性をもつ型絵染めという技法によって作品を作り続けています。鋭い観察力に裏付けられた自然の姿は、型絵染めによって明快な形とリズムを与えられ、普遍的な形象にまで高められています。近年、その作風は洗練の度合いを高め、しばしば制約となる技術や従来の自然観からも自在であるかのようにみえます。 志村ふくみは、草木染めと紬織りの技術を独自に開拓し、1990年に「紬織り」の重要無形文化財保持者となり、1993年には文化功労者に選ばれています。植物染料による透明感のある輝くばかりの色調と、素材を活かした平明な織りが特徴で、着物を中心とした作品を発表しています。近年は、これまでに制作してきた布をいかして、貼り交ぜやコラージュの技法によって、自在で独自の作風を展開しています。 既に高い評価を受けている二人の作家の活動の軌跡と現在を、代表作と新作の約110点によってご覧いただきます。 さらに本展では、この展覧会に際して、二人が初めて取り組んだ共同制作2点をご紹介します。衰えることのない情熱と、前向きな心の在り方は、創作の意味と可能性、生きるエネルギーを与えてくれることでしょう。 |
![]() |
![]() |
案内チラシPDF(590kbyte) |