会員及び会友の展覧会のご案内

伊砂利彦 志村ふくみ 二人展
――染める、織る、最前線――

会期: 20081011日[土]~1124日[月・祝]
休館日: 1014日[火]、20日[月]、27日[月]
     114日[火]、10日[月]、17日[月]
開館時間:
930分~17時(最終入館は16時30分)

アーティスト・トーク
日時:(1)10月11日[土] 11時~12時 講師:志村ふくみ氏
    (2)10月11日[土] 14時~15時 講師:伊砂利彦氏
会場:企画展示室(企画展観覧券が必要です。)

会場: 福島県立美術館 企画展示室
http://www.art-museum.fks.ed.jp

観覧料:   個 人 団体(20名以上
  一般  700円 560円
  大学生  400円 320円
  小・中・高生  200円 160円
*ふくしま教育週間(11月1日~7日)は高校生以下無料。ただし11月4日は休館。
 

伊砂利彦『流れ』1971年
東京国立近代美術館蔵
 
伊砂利彦『奥入瀬』1975年
東京国立近代美術館蔵
 
志村ふくみ『水瑠璃』1976年
東京国立近代美術館蔵
志村ふくみ『青嵐』2001年

 ともに1924 (大正13)年生まれの伊砂利彦と志村ふくみは、日本染織界をリードし、確かな表現技術で常に革新的な作風を展開してきました。

  伊砂利彦は、長い伝統と多様性をもつ型絵染めという技法によって作品を作り続けています。鋭い観察力に裏付けられた自然の姿は、型絵染めによって明快な形とリズムを与えられ、普遍的な形象にまで高められています。近年、その作風は洗練の度合いを高め、しばしば制約となる技術や従来の自然観からも自在であるかのようにみえます。

  志村ふくみは、草木染めと紬織りの技術を独自に開拓し、1990年に「紬織り」の重要無形文化財保持者となり、1993年には文化功労者に選ばれています。植物染料による透明感のある輝くばかりの色調と、素材を活かした平明な織りが特徴で、着物を中心とした作品を発表しています。近年は、これまでに制作してきた布をいかして、貼り交ぜやコラージュの技法によって、自在で独自の作風を展開しています。

  既に高い評価を受けている二人の作家の活動の軌跡と現在を、代表作と新作の約110点によってご覧いただきます。 

  さらに本展では、この展覧会に際して、二人が初めて取り組んだ共同制作2点をご紹介します。衰えることのない情熱と、前向きな心の在り方は、創作の意味と可能性、生きるエネルギーを与えてくれることでしょう。


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